新潟のてんかん学会で、Ingrid Scheffer 先生の ILAE の新分類の解説を聞きました。Scheffer先生その人はとても気さくな小児てんかんを中心として診療している臨床家という印象で好感が持てましたが、昨夜のバンケットでも議論になったように、やはり新分類は成人てんかんに関しては、それこそcatastrophic な効果を一般のてんかん診療をしている先生には及ぼすことになるかもしれないと思います。彼女はdiagnosis(たとえばJME)などはそのまま残り、変わるのは classification だけだから臨床の実態には影響はないというのですが、私達の資料では1989年分類で4分の3分類できていたのが、新分類では4分の1しか分類できなくなってしまいます。多分一般臨床医は再びてんかん類型診断を放棄する混とんへと向かうことになるような気がします。ジョン・ヒューリング・ジャクソンの庭師と植物学者の話しを思いだしました。新分類の問題は、まず目の前に患者さんが来た時に当面の診療の枠組みの指針となるようなてんかん下位分類およびてんかん発作分類を提供するために難があるという点です。つまりそれは、植物学者のために分類であって、庭師のための分類ではないのです。京大神経内科の池田先生はこの点を鋭く指摘されていました。
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